男性は地図を読むのは得意だけど、女性は不得意とか、男性は一点集中型で女性は複数のことに気を配ることができるとか、男性は結論を導くために会話をするけど、女性は話すこと自体が目的とか、男女の思考の違いについてよく語られることがあるんだけど、僕たち夫婦にもこんなことがあった。
先日の夜8時ごろ、妻がブツブツいいながら帰宅した。職場の友人と食事をした後、帰宅したんだ。あまりに不機嫌だったので、友人と何かあったのかと様子を聞くと、
妻「あそこの文具店の角を曲がって、うちの方に下ってくる道、あるでしょ。さっきあそこを車で曲がったらさあ、反対からワンボックス来てたの。で、狭いでしょあの道。すれ違えなくってさぁ。」
僕「まあ、あそこの道は狭いけど(すれ違えないってことも無いと思うけど・・・)。で、どっか擦っちゃったの?」
妻「私は、隅に寄ったのよ。でも相手があまり隅に寄らないからすれ違いができなくてお互い止まっちゃって。」
僕「ほお。でどっか擦っちゃったの?」
妻「こっちは、電柱が邪魔でそれ以上左側に寄れないのに、『早く行け!』って怒鳴られてさぁ。向こうが避ければいいのに何で私が言われなきゃいけないの!」
僕「で、どこか擦っちゃったの?あの道、車を寄せられる場所って結構あるから普通はお互い譲り合うとかするよね。狭い場所を避ければ擦れ違いなんて余裕で出来ると思うけどねぇ。相手が譲らないなら、お前がバックするとかできなかったの?で、ワンボックスってどんなやつ?近所の人?」
妻「何で私がバックしなきゃいけないの?私はちゃんと隅に寄ってるの。相手が避ければいいでしょう?なのに窓開けて『早く行け!馬鹿やろう!』とか怒鳴ってくるの。馬鹿はお前だって言うの。」
僕「相手は、どんなやつ?ワンボックスって?アルファードみたいなやつ?色は?」
妻「あっちがもっと隅に寄れば絶対にすれ違えるのに何もせずに怒鳴るんだよ。本当に頭にくる。『早く行けババア!お前免許持ってるのかー!』とか言われたら、焦っちゃうでしょ。だから、私は動かないって決めたの。」
僕「ふーん、で相手はどんなやつなの?男?年齢は」
妻「おじさん!」
僕「近所で見る人?それとも知らない人?」
妻「サイドミラーが黒い車!」
僕「ハイエースとかそういうやつか?」
妻「何で私が怒鳴られなきゃいけないの?こっちはちゃんと避けてるのに。私が曲がってくるってことはカーブミラーで見えていたはずなのに。自分で勝手に突っ込んできてさ、しかも『どけっ』とかさぁ。」
僕「ふーん、で、近所の人だった?近所の人が怒鳴ったりすることはないと思うけど。近くで顔を見てるだろう?もしかしてさ、あそこのパチンコ屋の客じゃない?パチンコ屋の客もあの道通るだろ?いかにもそんな感じのやつだった?」
妻「知らないっ!50歳くらいのおじさんだった。」
僕「50代?ふーん、この時間なら、パチンコ屋の客だろう。毎日パチンコ屋に入り浸ってるオヤジ多いからな。で、どんな車だった?ハイエースみたいなやつ?」
妻「サイドミラーが黒い車って言っているでしょう!」
僕「そうだけどさ、商用車的なやつとか普通のミニバンとかあるじゃん。どっち?」
妻「何であんなに怒鳴られなきゃいけないの?こっちはちゃんと譲ってるのに。相手のほうはもっと左側に寄れるんだよ。余裕があったもん。なのにずっと怒鳴っててさあ。あっちのほうが運転が下手じゃない。」
僕「まあ、そういうときはこっちは動かないほうがいいよね。相手に何とかさせたほうがいい。で、ミラーが黒い車ってことは、商用車タイプ?近所で見かける車?ハイエースじゃないの?そういうやつが乗っていそうな車ってあるじゃん。どんな色の車だったの?覚えてる?」
妻「そんなの暗くてわからなかった!」
僕「えぇ?・・・(ワンボックス車なんて、大抵は白か黒かシルバーなのに・・・)」
妻「クラクションも鳴らされたけど、私は無視したわ。こっちは、電柱が邪魔でこれ以上前にいけないのに。それを知っていてクラクション鳴らしてるんだよ。わざと。焦らせるために。」
僕「ふーん、パチンコ屋の客かなぁ。今度、パチンコ屋の駐車場見てみろよ、同じ車があるかもしれない。」
妻「ほんとに頭にくる。」
僕「で、結局どうなったの?車擦っちゃった?それとも無事通れたの?」
妻「カーブミラーってさぁ、相手にも見えているでしょう?」
僕「そりゃ見えているけどさぁ、お前がウインカー出して曲がってくるとまではわからないよ。夜だし。あ~、ん~、でもまあ注意していればわかるかもな、俺ならね。でも、すぐ怒鳴るような底辺の奴にそういう注意力があるとは思えないなぁ。きっとスマホいじりながら走っていたら、突然お前の車が角から現れたからびっくりした、って所だろう。ま、その程度だ。そいつにとっては日常の出来事なんだよ。お前が頭に来るのもわかるけどそういう奴は世の中にいっぱいいるってことだよ。そういう奴はそのうち大きな交通事故起こすさ。ただ、そういう輩が近所にいるかぁ?近所の人なら怒鳴ったりしないだろう?やっぱパチンコ屋の客じゃないの?で、結局どうなったの?通れたの?車は大丈夫だった?」
妻「大体あの道さー、電柱が飛び出してるところ何箇所かあるでしょ?普段走ってるときも邪魔でしようがない。いつもすれ違いに気を使うし。あそこ通りたくない。本当に!」
僕「・・・結局、すれ違いが出来たの?・・・・」
とまあ、こんな感じの会話ばかりが続いて、どうなったかさっぱりわからなかった。
妻との会話からわかった相手のこと。
・サイドミラーが黒いワンボックスに乗っている50歳くらいのオヤジ
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